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5月, 2016の投稿を表示しています

Les trois brigands 三人のどろぼう

なぜかとても好きな絵本。何ヵ国語にも訳されている傑作。アニメも作られているようですね。 フランス語訳でも読んでみよう。 Les trois brigands 三人のどろぼう Traduit de l'anglais (Étas-Unis) par Adolphe Chagot アドルフ・シャゴによる米語からの翻訳 Il était une fois trois vilains brigands, avec de grands manteaux noirs et de hauts chapeaux noirs.   昔、三人の大どろぼうがいた。 身にまとうは黒い大きなマントに、これまた黒い背高帽。(ヘタ訳しょこり) The Three Robbers   Once upon a time there were three robbers, They went about hidden under large black capes  and tall black hats. 昔、三人のどろぼうがいた。 黒くて大きなマントと黒くて背の高い帽子に身を隠し歩き回る。(ヘタ訳しょこり) Die drei Räuber   Es waren einmal drei grimmige Räuber mit weiten schwarzen Mänteln und hohen schwarzen Hüten.  かつて、三人の恐ろしいどろぼうがいた。黒のマントと黒の背高帽を身にまとって。(ヘタ訳しょこり…ドイツ語も久しぶり…) こちらが日本語の翻訳。この方やっぱりすごいな〜。 すてきな三人組 ( 翻訳:今江祥智いまえよしとも)   あらわれでたのは、   くろいマントに くろい ぼうしの さんにんぐみ。   それはそれは こわーい どろぼうさまの おでかけだ。 作者:Tomi Ungerer トミー・ウンゲラー(アンゲラーの表記もあります)  オフィシャルサイトは こちら 。英語です。 今度はアニメも見てみなくちゃ。 あれ、でも…2007年に公開されたこのアニメ、ドイツの制作らしい。 オープニング(フランス語版)

le chaton désobéissant 言いつけを守らなかった子猫

ダメだと言われてもついついやってしまうのが人間。あ、子ネコもそうですか。 お母さんネコに、庭から出てはいけません、外の森に行ってはいけないよ、と言われていたのに、子ネコはチョウチョを追いかけてふらふらと外へ出てしまいます。気づいてみると深い森の中。帰る道がわかりません。 困って泣いていると、そこへ、まず子ウサギが現れます。「君は誰?」子ネコは自分がネコだということも知りません。お母さん探しが始まります。 「ウサギかも!」ということになって、母さんウサギの所へ行くと「リスじゃないの?」それで、リスの所へ行くと「アナグマじゃないの?」それで…。あらら、どうなっちゃうんでしょうか? raconté par Robert Giraud d'après la tradition russe Robert Giraud ロベール・ジローによるロシア伝承の再話 Illustrations de Vanessa Gautier イラストは Vanessa Gautier ヴァネッサ・ゴティエ (サイトで素敵なイラストやクロッキーcroquisが見られます) この絵本の始まりは… La chatte de la ferme avait un chaton, très gentil et très affectueux, mais qui ne connaissait encore rien à la vie. Aussi sa maman lui expliqua bien qu'il ne devait pas sortir de la cour. Tout autour s'étendait une immense forêt où aucun chat n'allez jamais; car on pouvait y rencontrer des bêtes terribles. Un jour, le chaton vit le portail ouvert et il eut très envie de se promener en liberté. ... 農場に住む母さんネコに一匹の子ネコがありました。優しくて甘えん坊、そして、まったくの世間知らずの子ネコです。 それで母さんネコは、庭の外

Le lion et le lièvre ライオンとウサギ

フランスの小学生用のテキストに載っているお話。 CPレベルですから小1程度なのですが、結構侮れない。 西アフリカのお話 Un conte d'Afrique de l'Ouest illustré par Caroline Palayer ライオンに「毎日1匹の動物を差し出しますから、どうぞ無駄な殺生をおやめください」とお願いをして平和協定(?)を結んだ森の動物たち。どう決めたのかは知りませんが、その一番手になったのが、この「ずる賢いウサギ」。そう簡単に食われるわけにはいきません。その計略とは!? お話の始まりは… Un lion très cruel vivait dans la savane. Il tuait et dévorait tout crus les animaux les uns après les autres. Un jour, les animaux désespérés conclurent un marché avec le lion : un seul animal se présenterait à lui chaque jour pour être mangé. Le lièvre rusé fut désigné pour être le premier. ... とても残忍なライオンが一匹、サバンナに住んでおりました。 動物たちを次から次へと殺しては生のまま貪り食うのです。 ある日のこと、ほとほと困り果てた動物たちはライオンと契約を結ぶことにいたしました。 『毎日1匹ずつ生贄をライオンに差し出すこと』 ずる賢いウサギが、その一番手に指名されました。 …(ヘタ訳しょこり) 小1レベルかぁ…。私、進級できるかしら…。 ちなみに lièvre は「野うさぎ」で、大きめ。(英語だとhare) lapin は、いわゆる飼いウサギ。(英語だとrabbit) 物語によく使われる「単純過去」がたくさん出てきます。 il hurla ‹ hurler il rugit ‹ rugir ils partirent ‹ partir il se pencha ‹ se pencher il vit ‹ voir il montra ‹ montrer il sauta ‹ sauter il se

Gaspard et Lisa et le poisson-ballon ガスパールとリサとふくれ魚

「リサとガスパール」シリーズの最新刊。4月に出たばかりの31作目。 スキーでケガをしたクラスメートが注目を集めているのを気に入らないリサ。 私の方がねぇ…と、あることないことないことないこと話してしまいます。あらら。 日本に行った時フグで死にそうになっただなんて…本当なの? le poisson-ballon (ルポワソンバロン 魚ボールというか、ふくれ魚というか、まぁフグのことですが) この絵本の出だしは… - Quelle frimeuse, cette Lucille ! j'ai dit à Gaspard. Elle a eu un petit accident de ski de rien de tout... Paul a trouvé que je n'étais pas sympa de dire ça parce que Lucille aurait pu mourir. - Ça m'étonnerait ! j'ai répondu. Mais MOI, j'ai vraiment failli mourir ! Au Japon. - Ah bon ? a dit Gaspard. 「ルシーユったら、なんてハッタリ屋さんなの!」って、私ガスパールに言ったの。 「あの子、スキー事故って言ってもホントなんてことのない小さいのなのに」 それをポールが聞いていて、そんなこと言うのは優しくないぞ、ルシーユは死ぬとこだったんだぞ、だって。 「そんなことありっこないわよ!」って言い返したわ。 「それを言うなら私の方よ。私本当にあぶなく死ぬ所だったんだから。日本で。」 「え、そうなの?」とガスパール。  (ヘタ訳しょこり) 一緒に行った日本旅行の話 のはずが、ガスパールには覚えのない話ばかり。 リサの話はどんどん膨らんでいきます。フグのように…。 frimeuse 形容詞 frimeur の女性形です。話し言葉で使われるようです。 はったりをかます、気取った、格好をつけた。 動詞 frimer こちらも話し言葉です。 見栄を張る、格好をつける、はったりをかける、虚勢をはる。 Ça m'étonnerait ! 条件法です。