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Gaspard et Lisa et le poisson-ballon ガスパールとリサとふくれ魚



「リサとガスパール」シリーズの最新刊。4月に出たばかりの31作目。

スキーでケガをしたクラスメートが注目を集めているのを気に入らないリサ。
私の方がねぇ…と、あることないことないことないこと話してしまいます。あらら。
日本に行った時フグで死にそうになっただなんて…本当なの?

le poisson-ballon
(ルポワソンバロン 魚ボールというか、ふくれ魚というか、まぁフグのことですが)


この絵本の出だしは…
- Quelle frimeuse, cette Lucille ! j'ai dit à Gaspard.
Elle a eu un petit accident de ski de rien de tout...
Paul a trouvé que je n'étais pas sympa de dire ça
parce que Lucille aurait pu mourir.
- Ça m'étonnerait ! j'ai répondu. Mais MOI,
j'ai vraiment failli mourir ! Au Japon.
- Ah bon ? a dit Gaspard.
「ルシーユったら、なんてハッタリ屋さんなの!」って、私ガスパールに言ったの。
「あの子、スキー事故って言ってもホントなんてことのない小さいのなのに」
それをポールが聞いていて、そんなこと言うのは優しくないぞ、ルシーユは死ぬとこだったんだぞ、だって。
「そんなことありっこないわよ!」って言い返したわ。
「それを言うなら私の方よ。私本当にあぶなく死ぬ所だったんだから。日本で。」
「え、そうなの?」とガスパール。 
(ヘタ訳しょこり)

一緒に行った日本旅行の話のはずが、ガスパールには覚えのない話ばかり。
リサの話はどんどん膨らんでいきます。フグのように…。


frimeuse
形容詞 frimeur の女性形です。話し言葉で使われるようです。
はったりをかます、気取った、格好をつけた。
動詞 frimer こちらも話し言葉です。
見栄を張る、格好をつける、はったりをかける、虚勢をはる。

Ça m'étonnerait !
条件法です。
そんなことが本当にあったとすれば、それにはびっくりするだろう。
でも、そんなことないだろうね。
ということから、まさか!信じられない!疑わしい!という意味になります。

failli
動詞 faillir の過去分詞。危うく〜する、もう少しで〜する


この絵本の終わり方をフランスっぽいと言ってしまっていいのかしら。
日本の絵本なら、最後には打ち解けてお友達になりました、のような教科書的(?)な終わり方を期待してしまうのだけれど。こういうのもアリなんですよね。
どんな終わりなの?って? それは読んでみてくださいな!(笑)






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