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4月, 2016の投稿を表示しています

Un si gros mensonge とんだ大ウソ…

チベットの昔話をもとにした絵本だそうです。 理由がなんであれ、こんなウソついちゃいけませんよね。 どんな結果が待っているか予測がつきません。 Un si gros mensonge  (アン シ グろ マンソンジュ とんだ大ウソ) この si は強調の副詞。 これほど、そんなに、とても、たいへん N'avale pas un si gros morceau, tu vas t'étouffer. そんなに大きな塊を飲み込んだらダメだよ、のどつまるよ。 さて、このお話は… お隣さんが何キロも先というような小さな山あいの村。 そこに住むYéché イェシェが、お隣さんのKunga クンガのところへ壺いっぱいの金貨を持っていきます。数日留守にするので、物騒だから預かって欲しいと頼みます。 - Je dois quitter ma maison pour quelques jours, et je crains qu'en mon absence l'on vienne voler ma jarre contenant mes économies en pièces d'or. 引き受けるクンガですが、その金貨にすっかり心奪われてしまい、金貨を隠して代わりに砂を詰めます。「結局、イェシェは俺ほど金貨が必要じゃないってことさね」 - Après  tout, Yéché en a moins besoin que moi. Il cacha les pièces d'or et remplit la jarre de sable. イェシェが戻ると「いやぁ、気がつくと砂に変わってたよ、びっくり〜」と言って壺を返します。イェシェはウソと見抜きながらも「それはずいぶんと不思議なこと。そんなような話は今まで聞いたことがない」と言ったきりで引き下がります。 - C'est un fait bien étrange. Jamais je n'ai entendu parler d'une chose pareille. 数週間が過ぎ、今度はクンガに家を離れる用事ができます。やもめのクンガは子供三人を預かって欲しいとイェシェに頼みます。快く引き受けるイェ

Maxime loupiot チビオオカミのマキシム

以前「ふらとぼゼミ」で少しだけ読んだ絵本。 Maxime Loupiot (マキシムルピヨ チビオオカミのマキシム) loup (ルー)は「オオカミ」 loupiot(ルピヨ)は…オオカミとは関係なく、子供、ちびっこ、ガキンチョのこと。人間のですけど。 でも、ここでは苗字です。 パパはMonsieur Loupiot です。 ちなみに、 オオカミの子は  louveteau(ルヴトー) お話はこんなふうに始まります… Quand on demandait à Maxime ce qu'il aimerait faire plus tard, le petit loup répondait invariablement :  --- Plus tard, je veux être fleuriste ! 大きくなったら何になるんだい?とお父さんがたずねると、マキシムは決まって答えます。 「大きくなったら、ぼく、お花屋さんになるんだ!」(ヘタ訳しょこり) お父さんは自分のように狩りをして欲しいのだけど、マキシムはさっぱり。 なかなか親の思うように子は動いてくれないものですよね。 マキシムの突っぱねる表情がかわいい。お父さんの苦悩の表情もいいです。 文はMari-Odile Judes マリー・オディール・ジュード Martine Bourre マルティーヌ・ブールの絵がすてき。 (こちらのサイトでインタヴューと作品が幾つかみられます。) 日本語訳は「おはなのすきな おおかみくん」 さて、マキシムくん、大きくなったら何になるんだろうね。 楽しみです。

Balthazar ! バルタザール!

Balthazar あの「7匹の子ヤギ」の末っ子、バルタザールくんのお話。 着ているTシャツに「7」とあるので、多分末っ子なんでしょうね。でも、きっと7つ子ですよね。見分けつくのかしら…。 Le loup est revenu !  オオカミがもどってきた! Je suis revenu !  オレは戻ってきたぜ! にも、登場している「お母さんヤギと7匹の子ヤギ」の一人(一匹と言うべき?) あとでじっくり見てみよう…。数字以外に特徴があるのかも? Balthazar !  (バルタザーる:7匹の子ヤギの末っ子、バルタザールくん) さて、このバルタザールくん、警戒心がないというか世間知らずというか、楽しいことは良いことだと思う年頃なんですよね、きっと。 やさしいオオカミのおじさんたちに遊んでもらっていると思いこみ、 助けに来てくれた牛のおじさんを悪人だと思ってしまいます。 だいじょうぶなのかっ!?バルタザール! この絵本の出だしは… Je m'appelle Balthazar. Aujourd'hui, Maman m'emmène au marché sur sa motocyclette. C'est très amusant, ça secoue beaucoup.  Tout à coup, je suis projeté dans les airs. C'est chouette, mais quand même, je suis un peu inquiet pour l'atterrissage. ...  ボク、バルタザール。 きょうはママが買い物に連れて行ってくれるんだ。スクーターで。 ブルブル揺れるのがとっても楽しい。 Balthazar ! とつぜん、ポーンと空中にほうりだされた。 気持ちいい!でも、ちゃんと着地できるのかも、ちょっと心配だけど。 …(ヘタ訳しょこり) emmener 人を連れていく(自分また相手のいるところから別の場所へ連れていくこと) 注:amener 人を連れてくる(自分または相手のいる場所に連れてくること) secouer 揺り動かす J'ai le mal de mer

La maison de Lisa リサの家

「リサとガスパール Les catastrophes de Gaspard et Lisa」シリーズの2作目。 Lisa はとても有名な建物に住んでいます。こんなところに住めていいなぁ…。 何の建物かわかりますよね? 1作目 Gaspard à Venice ではガスパール Gaspard だけが登場しましたが、今回はリサ Lisa だけ。 La maison de Lisa (ラメゾンドゥリザ リサのうち) le centre Georges Pompidou ポンピドーセンターです。 この建物の「どこ」なのかは、これから明らかになります。 この作品は表紙が2パターンあるので、「どこ」か、わかりやすですね。どうかな? この絵本の出だしは… Moi, c'est Lisa. J'habite dans une drôle de maison. Elle est toute ronde et bleue, c'est un tuyau. Mais personne ne doit savoir qu'on habite là, c'est secret. Notre tuyau, c'est le bleu à droite. C'est mon père qui l'a choisi. ... わたし、リサ。 変な家に住んでます。 まん丸で青色。これ、管(パイプ)なの。 でも、人に知られちゃダメなの。 ここに私たちが住んでるってこと。秘密なの。 うちの管はね、右の青いの。 パパがこれ決めたのよ。 …(ヘタ訳しょこり) tuyau 管、パイプ、チューブ  水まきホースとか排気管、ガス管なんかに使われる単語。 発音はチュィヨー みたいな。 それから、Lisa の発音は「リザ」なんだよね。リサじゃないのね。 もともとはエリザベスとかルイーザからきているらしいから、リザでいいんでしょうけどね。あの、有名な女性もモナ・リザだし…。 日本語訳の題名は「リサのおうち」 ちなみに、リサの後ろ右側に見えているのは、ベンチレーションか何かだったかな?決してウサギが埋まっていて、耳だけが見えている、というわけではありませんので、心配しないでく