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8月, 2016の投稿を表示しています

Gaspard et Lisa au Japon リサとガスパール日本へ行く

「リサとガスパール」シリーズの22作目(フランス語版で) リサの家族旅行ですが、行けなくなったリサのお姉さんVictoria の代わりにガスパールも一緒に旅行します。長い時間飛行機に乗って日本へ。ホテルに着くと色々日本的なものをチェックします。床に敷かれた布団や座卓に座椅子。でもテレビは同じ。 そしてトイレは…。 ... Dans les toilettes, il y avait plein de boutons, on aurait dit une cabine de pilotage. - Ne touchez à rien, a dit maman. - Appuie-là, j'ai dit à Gaspard. Mais il n'aurait pas dû, parce que ça a arrosé partout et papa s'est fâché. ... トイレには、たくさんのボタンが付いていて、まるでパイロットの操縦席のようだった。 「何も触らないでね」とママ。 私は「それ押しなさいよ」ってガスパールに言ったの。 でも、押しちゃいけなかったんだわ。だって、あちこち水浸しになってパパが怒ったもの。 ...(ヘタ訳しょこり) ご飯の時、箸を使うのも大変だったし、その後訪れたお寺では、慣れないスリッパでつまづいて庭に落ちたり…と色々ありました。でも、いいこともありましたよね。 最新作の  Gaspard et Lisa et le poisson-ballon ガスパールとリサとふくれ魚(ふぐ) この話の中で「私が日本に行った時そりゃ大変だったのよ!」という話がでてきます。 リサが対抗意識をメラメラと燃やしてお話をふくれあがらせますが、本当は日本ではこんなことがあったのですね。 日本語版もあります。 いつか機会があれば読んでみたいです。

Je ne veux pas lire ! わたし読みたくないもん!

毎晩パパかママの膝の上でお話を読んでもらうのが大好きな Lili リリ。 弟レオの「お話の権利」をおやつと交換してもらうほど。 でも、もうすぐ小学校に入って字を習ったら一人で読めるから良かったね…とママに言われて大ショック! 絶対字なんか覚えない!とパパとママに宣言します。 でも、あとで車の運転するとき標識が読めなくて困るでしょ? 飛行機に乗るから大丈夫! 私たちからの手紙が読めないでしょ? 電話するから大丈夫! 料理のレシピが読めないでしょ? 自分で発明するから大丈夫! …とこんな調子。 学校の先生にも読まない宣言をします。 さて、休憩時間にグラウンドで遊んでいると、お隣の幼稚園から弟の泣き声が聞こえてきます。友だちが引っ越しちゃった、と泣く弟。 Lili réfléchi : --Qu'est-ce qui me fait du bien lorsque j'ai du chagrin ? Une histoire bien sûr ! Aussitôt Lili attrape son cartable, en sort un vieux livre usé et rejoint Léo pour le consoler : --Je vais te raconter Le Petit Poucet.  Léo n'en revient pas : c'est génial, le CP ! リリは考えます。 「私が悲しい時、何をしてもらうと良いかな?お話よね、もちろん!」 すぐにリリはカバンをつかむと中から擦り切れた古い本を取り出し、レオをなぐさめようと戻ります。 「親指小僧を読んであげるからね」 レオはびっくりです。さすが1年生だね!(ヘタ訳しょこり) 字は読めないけど、もうお話はすっかり頭の中に入っていますから、上手にお話してあげられますね。そして…。 文: Quitterie Simon 絵: Hervé Le Goff エルヴェ・ル・ゴフ 表紙のLiliのこの目!すてき。

Le château du petit prince 王子のお城

一般市民ならば、お前もそろそろ自分の部屋を持つ年になったな…と言うところでしょうが、王族ともなると言うことが違いますね。 そろそろ自分の城に…ということで、すぐ隣に建てた塔に移ることになった王子。 ベッドの下のモンスターならぬ、ドラゴンが自分の城に入って来たらどうしよう…と心配です。 絵本の出だしは… Un jour, le roi dit à son fils ; «Tu es grand maintenant et, plus tard, tu seras roi. Il est temps que tu aies ton propre château.» Le roi montre à son fils la tour qu'il a fait construire pour lui : «Tu vois, c'est un palais digne d'un roi.» «Hm hm, répond le prince. Mais je ne veux pas rester ici. Un dragon pourrait facilement entrer.» «Un grand prince comme toi ne dit pas de pareilles bêtises !» s'écrie le roi. … ある日、王様が息子に言いました。 「お前は大きくなった。ゆくゆくは王になるのだ。自分の城を持つ頃合いだ」 王様は、王子のために建てた塔を見せました。 「さぁ、これが王にふさわしい城だ」 「ふーん」と王子は言いました。「でも、ぼく、ここには泊まりたくないよ。 ドラゴンが簡単に入って来れそうだもの」 「お前のような大きい王子がバカみたいなことを言うんじゃない!」王様は大声で言いました。 … (ヘタ訳しょこり) そして案の定、ドラゴンがやってきます。でも安心してください。それを見た王子さまは表紙にあるように重装備をして、ちゃんと追い出しますから。で、そのドラゴンが次に向かう先は…。やっぱり、そうなりますよね…。あらら…。 作者はJean-Luc Englebert ジャン=リュック アングルベール。 Un ours à l'école (クマくん学校へ)

L'apprenti loup 新米オオカミ

自分が実はオオカミだと気づかずに、お友だちの羊やうさぎと遊んでいたオオカミ。 大きくなるにつれて彼に対する友だちの見方や態度が変わってきます。 そりゃそうですよね。それまで一体何を食べていたのか疑問ですが、まぁ細かいことはともかく、オオカミはオオカミとして生きていかなきゃならんのですよね…。 絵本の出だしは… Il était une fois, un jeune loup qui ne savait pas qu'il était un loup. Il aimait voir voler les mouches et les papillons et s'entendait très bien avec les animaux des champs et des bois. Mais... ...le jeune loup grandissait et ses compagnons commençaient à la regarder d'un drôle d'œil. Le soir, au bord de la mare, il y avait comme de l'inquiétude dans l'air. Même le mouton, qui était pourtant son meilleur ami, finit par lui dire d'un air gêné : «Non, nous ne pouvons plus nous amuser ensemble.» ... 昔、自分がオオカミだと知らない幼いオオカミがいました。 ハエやチョウが飛ぶのを眺めるのが好きで、野原や森に住む動物たちととても仲良くしていました。 しかし… …この若いオオカミが大きくなりますとお友だちは変な目で見るようになりました。 ある晩、沼のほとりには息苦しい気配がありました。 親友の羊でさえ気まずそうに言う始末です。 「だめだよ、もう僕たち一緒に遊べないよ」 ... (ヘタ訳しょこり) 自暴自棄になったり、窮地に陥って森の(元)仲間たちに助けてもらったり、本当の仲間を見つけたり…。やっとオオカミとしての自覚が芽生えてきた新米のオオカミくん、大丈夫なのかなぁ? 作:Claude Boujo