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Le Chat Botté de Rouge 赤い長靴のネコ

「くつやのねこ」という「長靴をはいたネコ」をアレンジしたお話。日本語の絵本を買うことはあまりないのですが、これは、もう、惚れて買ってしまいました。

いまい あやの IMAI Ayanoさんの作品のフランス語訳。
英語訳版からの訳のようです。

絵本の出だしは…
Il était une fois, il n'y a pas si longtemps que cela,
un pauvre cordonnier qui vivait avec son chat.
Les affaires n'allaient pas fort, et lorsqu'ils partagèrent
leur dernière boîte de thon, le cordonnier soupira :
«Eh bien voilà, c'est fini ! Je n'ai plus ni clients ni commandes.
Il va falloir m'en aller chercher un autre travail.» 
«Tu te résignes peu-être trop vite,
lui dit alors le chat à qui une idée venait de germer derrière la tête.
Fais-moi donc une dernière paire de bottes !
Qu'elles soient rouges et à ma taille !
Ansi chaussé, j'irai te chercher de nouveaux clients.»
Ainsi fut fait !
Le chat enfila ses nouvelles bottes rouges, superbes, et s'en alla,
bien décidé à trouver autant de clients et de commandes
que le cordonnier pourrait en traiter.
かつて、そう遠くないむかしのこと、
ネコと暮らす貧しい靴屋がおりました。
商売がなかなか上手くいっておりませんでしたので、
最後のツナ缶をネコと分けて食べると、靴屋はため息まじりに言いました。
「さぁ、これでお終いだよ。お客さんも、注文もないときては。
他の仕事を探さなきゃならないなぁ」 
「あきらめるのはちょっと早すぎるんじゃないかな」
ネコは靴屋に言いました。ある考えがふと浮かんだところでした。
「ぼくに最高の長靴を作ってよ!
赤いので、ピッタリのサイズのをね!」
そして、その通りになりました!
ネコはその赤いステキな新しい長靴をさっと履くと、出かけていきました。
靴屋が仕事をできるくらいお客さんを見つけて注文を取ってこようと
しっかりと心に決めていました。
…(ヘタ訳しょこり)

フランス語訳から直訳調で日本語にしてみましたが、原作の日本語はずいぶん違う印象があります。「ツナ缶」は絵にあるもので、原作の本文には出てきません。


あるところに、貧しいくつやが いっぴきの ねこと いっしょに
くらしていました。くつやは とても うでのよい くつ職人でしたが、
古くなった 店に お客は さっぱり きません。
ある晩、とうとう くつやは ねこに いいました。
「もう、これで 店を しめるしかないね。これから おまえと、
どうやって 生きていけば いいのだろう……」 
とほうにくれる くつやに、ねこは いいました。
「あきらめないで! よい かんがえが あります。ひとつ わたしに、
いちばんよい 革で 長ぐつを つくってください。それを はいて
注文を もらってきます。」
ねこが そういうものの、くつやは これが さいごの仕事と おもいながら、
店にある いちばん上等の 革で ねこの足に ぴったりの 長ぐつと、
ついでに 道具をいれる かばんも つくってやりました。
りっぱな 長ぐつを はき、 かばんを かけると、
ねこは さっそく でかけました。(「くつやのねこ」 BL出版 より抜粋)
そして、どんな姿にも変身できる魔物のところへ行きます。
魔物は色々な動物に変身できるのですから、それぞれにあった靴が必要なんですね。さすが、目の付け所がいいですね!
で、やはり最後は…どうなるんでしょうね?



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