Geoffroy de Pennart ジョフロワ・ド・ペナールさんの「オオカミもの」じゃない絵本。
Les livres Sans le loup ← 作者のサイト飼い主さんと仲睦まじく暮らしていたワンちゃん。どこへ行くにも一緒、何をするにも一緒だったのに、ある日、飼い主さんにボーイフレンドが出来てからというもの散々です。
「あいつめ〜、ボクたちの間に割り込んできた邪魔なやつ、よそ者!」とワンちゃんはボーイフレンドをl'autreと呼びます。もちろん、おしゃべりはできないので心の中で、ですけどね。意地悪をしてなんとか追い出そうとしますが、うまくいきません。そのうち赤ちゃんまでやってきて…。
この絵本の出だしは…
Et moi qui croyais que l'expression « une vie de chien » coulait dire la belle vie.
Ha ! Je comprends mieux maintenant !
Pourtant, j'étais heureux. Avant.
Il y avait les balades à vélo...
...les journées au travail...
...les petits plats préparés avec soin...
(略)
Mais tout ça, c'était avant.
Un jour, ma maîtresse a rencontré un type dans une fête.
Il ne l'a pas lâchée d'une semelle.
Quelques jours plus tard, il est venu à la maison.
...
オレときたら「イヌの生活」って言い回しは、素晴らしい生活って意味なんだと思ってたんだ。ハッ!今となっちゃ、その意味が良っく分かるよ。
でもさ、オレ、幸せだったんだよ。前はね。
自転車で遠乗りしたりさ…
…仕事場で1日過ごしたりさ…
…ちゃんとしたご飯作ってもらってさ…
(略)
でも、これは全部、以前の話だ。
ある日、ご主人さまがパーティーである男に出会ってね。
そいつがご主人さまにつきまとって離れなかったんだ。
何日かすると、そいつが家に来た。
…(ヘタ訳しょこり)
Une vie de chien 「イヌの生活」は、惨めな生活という意味なんだそうな。
L'autre は 「もう一方の、別の」という意味だけれど、「désigne avec mépris une personne人をばかにして呼ぶ(PetitRobertプチロベール辞典より)」intrus はみ出しもの、よそ者、邪魔者、仲間じゃないものという意味でも使われる。
本の題名としてはどれがいいのかなぁ。また後で変えるかも。あいつめ…にしてみました。
家族に新しいメンバーが増えるときには、葛藤がありますよね。ワンちゃんとて同じことなんですね。きっと。
グループに新しいメンバーが増えたり、新しいグループを作ったりするときも、みんなが馴染むまでには時間がかかったり、あれやこれやあったりするものですよね。そのあれやこれやを乗り越えると、とっても面白くて楽しい関係が生まれたりします。
面白いですよね。